6万9千円でスマート望遠鏡? 価格破壊! 電視観望 #213
今日は望遠鏡の未来についてです
難しい操作を覚えなくても簡単に使える望遠鏡が次々に発表されていますね
今回取り上げるのはMIRROSKYの望遠鏡です
2023年3月頃に世界中に出荷される予定です
最初に驚いたのはその値段です
これまでの電視観望専用のスマート望遠鏡は数十万円しました
しかし、今回発売されているスマート望遠鏡は、クラウドファンディング中の40%の割引で499ドルです
今の為替相場で約6万9千円です
これで、望遠鏡の鏡筒、自動導入・自動追尾の経緯台、天体カメラ、三脚、ファインダー、接眼レンズまでついているとは信じがたい値段です
しかも、5GやWi-Fi接続でスマホやパソコンなどから操作できます
プレートソルビングで天体の位置を全自動で画面中心に導いてくれます
天体画像や動画をリアルタイムでスマホやパソコンに取り込めます
これまで発売されているスマート望遠鏡とほぼ同じ機能がこの値段でできるとすればすばらしいことです
次に驚いたのは、私がこれまで動画で紹介してきたファインダー電視観望をうまく活用していることです
大きな天体を電視観望するには焦点距離の短いファインダーで見るのは理にかなっています
スマホやパソコンの画面で見るには、光学性能を極めた高額な望遠鏡は必要ありません
むしろ、大きく広がったアンドロメダ銀河やすばるなどの全体を見るのには焦点距離の短いファインダーの方が有利です
その割り切り方の潔さがすばらしいと思いました
三つ目に驚いたのは、メインの鏡筒の焦点距離の長さです
口径が127ミリ、焦点距離が1900ミリとなっています
私が持っているMAK127の1500ミリよりさらに焦点距離が長いので、惑星やリング星雲などの小さな天体を大きく鮮明に見ることができるようです
焦点距離が長くなると画角が狭くなり、センサーサイズの小さなカメラでは天体導入が難しくなりますが、広角のファインダーを使ったプレートソルビングの技術でその壁を突破しています
今の天体観測革命の技術の活用の仕方が秀逸です
四つ目に驚いたのは、カメラをファインダーとメインの望遠鏡に付け替えて使う発想です
コストパフォーマンスのために天体カメラ一台を使いまわしているといえます
しかし、裏を返せば、天体カメラを追加することも可能となります
さらに、高性能な天体カメラにグレードアップすることも可能ではないかと期待が膨らみます
ファインダーやメインの望遠鏡のグレードアップも可能かもしれません
五つ目に驚いたのは、眼視観望にも対応しているところです
天体観測で大切なのは臨場感だと思います
印刷された写真やスマホの画面で動かない画像を見るより、自分の目で望遠鏡をのぞいて、星のきらめきを見る方がはるかに天体観測の臨場感が増します
電視観望と眼視観望とのハイブリッドの望遠鏡で、天体観測の喜びが倍増すると思います
それではミロスカイのサイトを見てみましょう
いかがでしたか、サイトを見る限りでは、天体観測革命の技術であるライブスタックやプレートソルビングをうまく活用した新しいコンセプトの望遠鏡だと思います。
日本で発売されるのかは不明ですが、天体望遠鏡の新しいトレンドが来ているのかもしれませんね
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